元教員がFP3級を取った理由|合格よりも「お金の知識を身につける」ことが目的だった

お金

「FP3級を取って何の役に立つの?」

以前の私なら、そう思っていたかもしれません。

FPとはファイナンシャル・プランニングのことで、税金、社会保険、年金、保険、住宅、金融資産、相続など、私たちの生活に関わるお金について幅広く学ぶ資格です。

私は元教員ですが、FP3級を学習してみて強く感じたことがあります。

それは、

「FP3級は、資格を取ること以上に、勉強する過程そのものに価値がある」

ということです。

資格試験というと、「合格できるか」「何点取れるか」に目が行きがちです。

もちろん合格することはうれしいです。

しかし、FP3級で学ぶ内容は、試験が終わったからといって使わなくなる知識ではありません。

むしろ、学校ではなかなか教えてもらえなかった「生活に必要なお金の知識」を学ぶきっかけになりました。

なぜ元教員がFP3級を学ぼうと思ったのか

教員として長く働いてきましたが、学校現場で「お金の勉強」を体系的にする機会は、それほど多くありませんでした。

給与明細を見ても、

「所得税ってどうやって計算されているんだろう?」

「社会保険料って何に使われているんだろう?」

「年金は将来いくらもらえるんだろう?」

「生命保険は本当に必要なのだろうか?」

「住宅ローンと賃貸はどちらが得なのだろう?」

「老後にはいくら必要なのだろう?」

と疑問に思うことがあります。

ところが、こうしたことは生活するうえで非常に重要なのに、学校で詳しく教わる機会は意外と少ないものです。

私自身も、FPを勉強するまでは、お金について「何となく知っているつもり」になっていた部分がありました。

FP3級の学習を始めると、それが少しずつ変わっていきました。

FP3級の勉強は「人生のお金の教科書」だった

FP3級では、主に次のような分野を学びます。

・ライフプランニング
・社会保険
・年金
・金融資産運用
・生命保険・損害保険
・税金
・不動産
・相続

一見すると、かなり難しそうに感じます。

しかし、内容を一つずつ見ていくと、どれも自分の生活と関係しています。

例えば年金。

「まだ若いから関係ない」と思う人もいるかもしれません。

しかし、会社員や公務員として働いている人なら、毎月の給与から社会保険料が引かれています。

では、自分は将来どのような年金制度に関係するのか。

老後はいくらくらい必要なのか。

繰り下げ受給とは何なのか。

こうした知識を持っているかどうかで、将来に対する考え方も変わってきます。

「知らない」ということが一番怖い

FPを勉強して特に感じたのが、

お金は「知らないから損をする」ことがある

ということです。

もちろん、知識があれば必ず得をするという単純な話ではありません。

税金も保険も投資も、制度や商品によって条件が違います。

だからこそ、自分で判断するための最低限の知識が必要になります。

例えば保険。

「みんな入っているから」

「営業の人に勧められたから」

という理由だけで加入するのではなく、

「自分には何の保障が必要なのか」

を考えるための材料が必要です。

投資についても同じです。

「この商品が儲かるらしい」

という情報だけで判断するのではなく、リスクやリターン、分散投資、長期運用などの基本的な考え方を知っておく。

FPの学習は、こうした「自分で考えるための土台」を作る勉強だと感じました。

FP3級は「合格して終わり」ではない

資格試験なので、どうしても「合格」が目標になります。

私も試験を受ける以上、合格を目指しました。

ただ、今振り返ってみると、もっと大切だったのは、

勉強したことによって、お金について考えるようになったこと

でした。

試験が終わった後も、

「税金ってこういう仕組みだったな」

「社会保険にはこういう制度があったな」

「この保険は本当に必要なのかな」

「老後資金について一度計算してみよう」

など、日常生活の中で考える機会が増えました。

資格証明書を持っていることよりも、こうした変化のほうが大きかったと思っています。

元教員だからこそ感じる「学ぶこと」の重要性

私は元教員なので、長年「人に教える」という仕事をしてきました。

教員時代には、生徒に対して、

「テストのためだけに勉強するのではなく、将来役立つ知識として身につけてほしい」

と考えることがありました。

FPの勉強をして、自分自身にも同じことが言えると感じました。

資格試験では、

「過去問を覚える」

「正解できる問題を増やす」

という勉強も必要です。

しかし、本当の意味で大切なのは、

「なぜそうなるのか」を理解すること。

そして、その知識を自分の生活に置き換えて考えることです。

例えば「年金」という言葉を覚えるだけではなく、

「自分の場合はどうなるのだろう?」

と考える。

「税金」という言葉を覚えるだけではなく、

「自分の給与からどんな税金が引かれているのだろう?」

と考える。

「保険」という言葉を覚えるだけではなく、

「自分に本当に必要な保障は何だろう?」

と考える。

ここまでできれば、FP3級の勉強は単なる資格取得の勉強ではなくなります。

独学でも合格できる。でも、誰にでも向いているわけではない

FP3級は独学で合格を目指すこともできます。

参考書や問題集を購入して、自分でスケジュールを立てて勉強する方法です。

独学のメリットは、費用を抑えられること。

自分のペースで勉強できること。

このあたりでしょう。

ただし、独学にはデメリットもあります。

一番大きいのは、

「分からないところを自分で解決しなければならない」

ということです。

税金や社会保険、年金、不動産など、普段あまり触れない分野も出てきます。

参考書を読んでも、

「この説明、よく分からない……」

となることもあります。

さらに独学には、もう一つ大きな壁があります。

それが「継続」です。

最初はやる気があっても、仕事が忙しくなると、

「今日は疲れたから明日にしよう」

となります。

そして翌日も、

「週末にまとめてやろう」

となる。

気がつけば、参考書を買っただけで満足してしまう。

これはFPに限った話ではありません。

独学が難しい人は「スクールを使う」のも一つの方法

そこで私が考えるのが、FPスクールを利用する方法です。

「資格試験に何万円も払うのはもったいない」

と思う人もいるでしょう。

もちろん、すべての人にスクールが必要というわけではありません。

自分で計画を立て、毎日コツコツ勉強できる人なら、独学という選択肢も十分あります。

一方で、

・一人だと勉強が続かない
・参考書を読んでも理解できない
・何から勉強すればいいか分からない
・仕事が忙しく、効率よく学びたい
・質問できる環境がほしい
・試験までのスケジュールを管理してほしい

という人なら、スクールを利用する価値はあると思います。

特に重要なのは、

「お金を払って資格を買う」のではなく、「学ぶ環境を買う」

という考え方です。

講義を聞き、問題を解き、分からない部分を確認し、もう一度復習する。

そうした学習環境があることで、独学よりも継続しやすくなる人はいるでしょう。

FP3級を入口に、もっとお金を学んでみる

FP3級の勉強を始めると、

「もっと税金について知りたい」

「年金について詳しく知りたい」

「投資について勉強したい」

「保険について考え直したい」

という気持ちになることがあります。

それこそが、FP3級を学ぶ大きなメリットの一つだと思います。

資格取得がゴールではありません。

FP3級を入口として、自分のお金について考えるようになる。

これが非常に大切なのではないでしょうか。

こんな人にはFP3級の学習をおすすめしたい

個人的には、次のような人にはFP3級の学習をおすすめしたいと思います。

会社員・公務員の人

給与明細や社会保険、年金など、自分の生活に関係する内容を学べます。

これから投資を始めたい人

金融資産運用の基本を学ぶきっかけになります。

ただし、FPの知識だけで投資判断をするのではなく、実際の商品や制度については最新情報を確認することが大切です。

保険に入っている人

「何となく加入している保険」を一度見直すきっかけになります。

住宅購入を考えている人

住宅ローンや税金、不動産について学ぶきっかけになります。

老後が気になってきた人

年金や老後資金について考えるきっかけになります。

そして何より、

「お金のことを一から勉強してみたい人」

におすすめしたい資格です。

まとめ|FP3級は「合格」より「学ぶこと」に価値がある

元教員としてFP3級を学んで感じたこと。

それは、

FP3級は、資格を取得するためだけの試験ではない

ということです。

  • 税金
  • 年金
  • 社会保険
  • 投資
  • 不動産
  • 相続

どれも私たちの人生に関係するものです。

知らないからといって、誰かが代わりにすべて判断してくれるわけではありません。

だからこそ、自分で考えて判断するための最低限の知識を身につけておくことが大切だと思います。

FP3級の合格は一つの目標です。

しかし、それ以上に価値があるのは、

「お金について学ぶ習慣ができること」

ではないでしょうか。

独学で挑戦できる人は、まず自分で始めてみるのもいいでしょう。

一方で、

「独学だと続かなそう」

「参考書を読んでもよく分からない」

「効率よく勉強したい」

という人は、FPスクールを利用するのも一つの方法です。

スクールを選ぶときには、料金だけを見るのではなく、講義内容、質問対応、教材、学習サポート、受講期間などを比較して、自分に合ったものを選ぶことをおすすめします。

資格を取って終わりではありません。

FP3級をきっかけに、お金について一生使える知識を少しずつ身につけていく。

私は、それこそがFP3級を学ぶ一番の意味だと思っています。

※この記事は筆者個人の学習経験・考え方をもとにしたものです。資格取得やスクール受講、保険・投資・金融商品の利用については、それぞれのメリット・デメリットや費用、最新の制度・条件などを確認したうえで、ご自身の判断でお願いします。

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