お局教員の取扱説明書|別に仲良くしなくていい 元教員が教える 職場で消耗しない付き合い方

教員

「また何か言われた……」

学校で働いていると、そんな経験はありませんか?

職員室には、どの学校にも必ずいるとは限りませんが、独特の存在感を持ったベテラン教員がいます。

若手教員に細かく口を出す。

昔のやり方を押しつける。

職員室の人間関係をよく把握している。

管理職よりも学校の事情に詳しい。

そして、なぜか誰も強く反論できない。

いわゆる「お局教員」です。

長く学校現場にいると、いろいろなタイプの先生と仕事をすることになります。

もちろん、経験豊富で面倒見のいいベテラン教員もいました。

一方で、

「この人とは、できるだけ距離を取ったほうがいいな」

と思う人もいました。

そして、長く働いてきて思うことがあります。

お局教員と、別に仲良くする必要はありません。

大切なのは、嫌われないことでも、気に入られることでもありません。

「仕事に必要な関係だけを、淡々と作る」

これで十分です。


お局教員の取扱説明書①「好かれようとしない」

若い頃の私は、職場の人間関係をかなり気にしていました。

先輩に嫌われないようにする。

機嫌を損ねないようにする。

飲み会では話を合わせる。

何か言われたら、とりあえず「はい」と答える。

今思えば、かなり疲れる働き方です。

もちろん、職場の人間関係を悪くする必要はありません。

しかし、

「この人に嫌われたら仕事がやりにくくなる」

と考えすぎると、相手の顔色ばかりを見るようになります。

そして、いつの間にか自分の仕事よりも、

「今日は機嫌がいいかな?」

「何か言われないかな?」

「誰かに悪口を言われていないかな?」

と考える時間が増えていきます。

これはかなり消耗します。

お局教員に好かれることを目標にするのではなく、

「普通に仕事ができればOK」

くらいに考えたほうが楽です。


お局教員の取扱説明書②「挨拶はする。でも深入りしない」

私がおすすめしたいのは、

「当たり障りなく」

です。

朝は普通に、

「おはようございます」

帰りは、

「お疲れさまでした」

仕事で関係があれば、

「お願いします」

「ありがとうございます」

これだけでいい。

無理に雑談をしなくてもいい。

休日の話をしなくてもいい。

家族の話をしなくてもいい。

趣味の話をしなくてもいい。

もちろん、話したいのであれば話せばいいのですが、無理に話題を作る必要はありません。

職場の人間関係では、

「仲がいい」と「仕事がしやすい」は別物です。

ここを分けて考えるだけでも、かなり気持ちが楽になります。


お局教員の取扱説明書③「反論するなら感情ではなく事実で」

お局教員から、

「今までこうやってきたから」

「普通はこうするもの」

「私たちの頃はね……」

と言われることがあります。

もちろん、その経験には学ぶべきところもあります。

ただし、

「昔からそうだから」

という理由だけで、すべて従う必要はありません。

もし自分の考えと違う場合は、真正面からケンカするのではなく、

「ありがとうございます。確認してみます」

「一度、管理職にも確認してみます」

「学校としての決まりを確認してから対応します」

など、ワンクッション置く方法があります。

ポイントは、

その場で勝とうとしないこと。

職員室で正論をぶつけても、人間関係が悪化するだけということがあります。

仕事では「正しいことを言う」だけではなく、

どう伝えるか

も重要です。


お局教員の取扱説明書④「余計な情報を渡さない」

これも長く学校で働いていて感じたことです。

職員室では、思った以上に情報が広がります。

「あの先生、最近大変らしいよ」

「○○先生、管理職と何かあったみたい」

「○○さんは転職を考えているらしい」

など。

悪気がなくても、話が広がることがあります。

だからこそ、

自分のプライベートや将来のことを、必要以上に話さない

ことも自衛になります。

特に、

「学校を辞めようと思っている」

「転職サイトを見ている」

「もう学校が嫌だ」

といった話は、職場では慎重にしたほうがいいでしょう。

相談するなら、職場の人ではなく、職場とは利害関係のない人に相談する。

これも一つの方法です。


お局教員の取扱説明書⑤「機嫌を取らない」

一番やってはいけないのが、

相手の機嫌を取ることが仕事になってしまうこと

です。

「あの先生が怒るから……」

「あの先生に言われるから……」

「あの先生が嫌がるから……」

そんな理由で、本来の仕事とは関係のないことまで我慢していませんか?

もちろん、学校という組織で働く以上、人間関係への配慮は必要です。

でも、

一人の教員の機嫌を維持することは、あなたの仕事ではありません。

ここは覚えておいてほしいところです。


「嫌われてもいい」と思えると、職場は少し楽になる

学校の仕事は、人間関係が非常に濃い職場です。

同じ職員室で毎日顔を合わせます。

学年、分掌、部活動などでも関係します。

だから、

「嫌われたら終わり」

と思ってしまう人もいるでしょう。

でも、実際にはそうではありません。

挨拶をする。

期限を守る。

必要な報告・連絡・相談をする。

仕事をきちんとする。

これができていれば、

職場の全員と仲良くする必要はありません。

むしろ、長く働くためには、

「この人とは仕事上の付き合い」

「この人とは気が合う」

「この人とは距離を置く」

というように、人間関係に適切な距離を作ることが大切だと思います。


それでも毎日つらいなら、「自分が悪い」と考えないでほしい

ここは元教員として、特に伝えたいところです。

もし、

「職員室に行くだけで憂うつ」

「特定の先生の顔を見るだけで疲れる」

「毎日、誰かの機嫌を気にしている」

「休日になっても学校のことが頭から離れない」

という状態なら、

単なる「人間関係の悩み」と片付けなくてもいいと思います。

職場環境が自分に合っていない可能性があります。

学校は閉鎖的になりやすい職場です。

「教師なんだから我慢しなければ」

「子どもたちのためだから」

「公務員なんだから辞めるのはもったいない」

そう考えて、何年も我慢してしまう人もいます。

でも、

仕事を続けることと、自分をすり減らし続けることは同じではありません。


「辞める」と決める前に、転職先を調べておく

ここでおすすめしたいのが、

転職サイト・転職エージェントに登録して、求人を眺めてみること

です。

「今すぐ辞めたい」という人だけが利用するものではありません。

むしろ、

「学校以外にも仕事はあるのかな?」

くらいの気持ちで調べてみるのもいいと思います。

教員として身につけてきた、

・人とのコミュニケーション能力
・文章作成能力
・スケジュール管理
・資料作成
・プレゼンテーション
・新人や後輩の指導
・保護者対応
・問題解決能力

などは、学校の外でも活かせる可能性があります。

「教師を辞めたら何もできない」

と考える必要はありません。

学校という特殊な環境にいると、自分の経験を過小評価してしまうことがあります。


転職サイトは「逃げ道」ではなく「選択肢」

私は、転職サイトを利用することは、

辞めるための準備ではなく、選択肢を増やすための準備

だと思っています。

今の学校しか知らない状態では、

「ここを辞めたら人生が終わる」

と思ってしまうかもしれません。

でも、求人を見てみると、

「こんな仕事もあるのか」

「教員経験が活かせる仕事もあるんだ」

「今より人間関係が楽な職場もあるかもしれない」

と考えられるようになります。

選択肢が一つしかないと、人は我慢しやすくなります。

逆に、

「いつでも環境を変えられる」

と思えるだけで、今の職場との距離感が変わることがあります。

もちろん、実際に転職するかどうかは、その後に考えればいいのです。


お局教員とうまく付き合うための結論

最後に、私なりの「お局教員の取扱説明書」をまとめます。

基本姿勢

・挨拶はする
・仕事上の礼儀は守る
・必要以上に仲良くしない
・プライベートを話しすぎない
・悪口大会に参加しない
・その場で感情的に反論しない
・重要なことは事実で確認する
・相手の機嫌を取りすぎない
・「嫌われても仕事はできる」と考える

そして、一番大切なのは、

「職場の全員に好かれる必要はない」

ということです。

お局教員と仲良くできなくても、あなたの教師としての価値が下がるわけではありません。

職場の人間関係がすべてではありません。

もし今の職場で毎日消耗しているなら、

「どうすればお局教員に好かれるか」

ではなく、

「自分はこれから、どんな職場で働きたいのか」

を考えてみてください。

そのために、転職サイトで求人を眺めてみる。

キャリア相談を受けてみる。

他の学校や企業の条件を比較してみる。

それだけでも十分です。

今すぐ辞める必要はありません。

でも、

「ここしかない」と思い込まないこと。

それが、職場で自分を守るための大切な方法だと思います。

「別に仲良くしなくていい。」

「仕事上、必要な関係だけ作ればいい。」

元教員の私が、今なら若い先生にそう伝えたいです。

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